宇城市営eスポーツの拠点「うきのば」が熊日新聞5月18日付けに掲載されました。施設運営順調のようです。
宇城市小川町の市小川支所にある県内初のeスポーツの拠点「うきのば」が、幅広い年齢層から人気を集めている。
開設4カ月で利用者は延べ3千人を突破。若い世代の新たな娯楽・文化として世界的に広がるeスポーツが、世代間交流のツールとして地域に根付き始めている。
14日、オンラインのシューティングゲームイベントに集まった小学生らは、真剣にパソコンの画面に向かっていた。
「さあ始まるよ」。一般社団法人熊本地域ICT協会(宇土市)のメンバーが子どもたちをサポート。週1回は遊びに来るという宇城市の豊福小5年、渕田優太君は「ゲームをする時のパソコンの反応が速い。ほかの学校の友だちもできた」とうれしそう。
「うきのば」は、市が地域の新しいコミュニティーづくりを目指して支所の空きスペース約500平方メートルに開設。高性能なパソコン6台を設置し、だれでも無料でゲームを楽しめる。特に人気を集めているのは、ゲームイベントや子ども向けのプログラミング講座。地域おこし協力隊2人が常駐し、高齢者にはスマートフォンの基本的な使い方を教えている。
世代交流も実現している。4月半ばにあったパズルゲーム「ぷよぷよ」の大会では、88歳の女性と6歳の男の子が真剣に対決した。「予想よりも小学生の利用が多く、同行する保護者にいい印象を持ってもらえている。イベントには県外からも集まる」とスタッフの紀伊翔吾さん(35)。
今後はクラウドファンディングで集めた資金を元に、新たにパソコンを4台購入する予定。利用が少ない高校生を呼び込もうと、松橋高のDX(デジタルトランスフォーメーション)部と協力したPRも計画している市は「貸し切りも無料。より多くの人に使ってもらえるよう工夫したい」と力を込める。